導入事例:カーフコート

有限会社トヨニシファーム 様(北海道・帯広市)

「カーフコートに襟を付けるという発想が良い。これは効果が高いです」

ホルスタイン種の牛肉を味わい豊かなブランド「豊西牛」として販売することで知られるトヨニシファーム。黒毛和種やF1種を含めて5,000頭規模で飼養し、繁殖から肥育、出荷までの一貫生産体制を敷いている。

ハッチのある房自体をヒーターで暖めるため、導入初期はカーフコートを小さく生まれた、あるいは虚弱な個体をメインに使用していた。だがその開発にも携わった和牛部門統括の松島菊朝さんは、導入初年でその絶大な効果を確信した。

「弱い仔牛に選んで着せていたので、防寒着に求めたのはとにかく保温性です。そういう意味から、カーフコートの長い襟は非常に有用。それまで100円ショップでネックウォーマーを買ってきて装着していましたが、このコートの導入でそれが不要になりました。腹巻についても同じことが言えます。床出しで対策はしていますが、それだけでは不十分。仔牛は下痢などで一度体調を崩すと体力の消耗が早い。とにかくお腹を暖めたいのでとても有効です。仔牛は生後3か月がうまくいけば、あとはすべてうまくいく。特に最初の1か月が重要です。今では生まれた仔牛の全頭に着させています」。

また他社製品はフェルトやフリース素材が多く、大量の毛や糞尿が付着して落としづらく、汚れてしまうのが気になっていたそうだが、カーフコートの生地はポリエステルの3層構造の上、表面が撥水加工されており、清潔さを保ちやすいところも気に入っている。

「軽くて乾きやすいので、牛が汗をかき、濡れた状態になって逆に体を冷やしてしまうこともありません」

リリース当初にリクエストしたSSサイズも発売されたことで、双子などで小さく生まれ、死亡リスクの高い仔牛もカバーできるようになった。規模拡大しても全頭に着させたいと松島さんは将来を見据えている。